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2013年12月

2013年12月15日 (日)

ワンコインピザの「ピッツァ ナポレターノ カフェ」

先月、経団連が発表した大手企業の冬のボーナスは平均額82万2121円と前年の冬に比べ5.79%増え、バブル期以来の高い伸び率なんだそうな。そんなアベノミクスの恩恵を受けてるところなんて、どうせ一部の大手企業か、それに便乗する国家公務員くらいのもので、オレたち中小企業にゃ関係のないことだぜ、と思っていたが、それでも賞与の明細を受け取ったときには愕然とした。なんと大手企業の平均額よりも一ケタ、ケタが少なかったのである。

いくら業績が思わしくないとはいえ、何かの間違いじゃないか、と思ったが、何度見ても、一、十、百、千、万、5ケタしかなかった。ははーん、これは6ケタ目の数字があぶり出しになっておるんだな、下からライターであぶるとほれ、て、そんなわけねーだろ、と独りノリツッコミをしたところで、気持ちが晴れるわけではなかった。

賞与というより寸志と呼ぶべき金額を手にしたオレは、定時で会社を飛び出すと、新高円寺へと向かった。今のオレの懐具合にぴったりのお店があった。そう、それは500円で窯焼きのピザが食べられる「ピッツァ ナポレターノ カフェ」だ。今年の10月にオープンした、あの牛丼の吉野家ホールディングス傘下のピーターパンコモコが運営するナポリピッツァ専門店である。

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丸ノ内線新高円寺駅出入口の目の前にある。

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お店に入ると、すぐに窯が目に飛び込んでくる。外からもガラス越しに窯でピザを焼く様子が見えるようになっている。

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まず、カウンターで注文するようだ。手書き風のかわいいメニューで選ぶ。

ピザは全部で8種類あり、そのうち4種類が500円、その他は650円、700円という価格帯だ。ピザの他にも、生のトマトやオニオンなどを丸ごと窯で焼いたサイドメニュー、生のフルーツを絞って作ったソーダなどのドリンクもある。

オレは看板メニューである「マルゲリータ」(500円)と「ナチュラルソーダ ミント」(340円)を注文した。

カウンターと4人掛けのテーブル席があったが、店内は空いていたのでテーブル席の方に座った。

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店内はイタリアの街角にあるカフェをイメージさせ、長年使い込まれたようなエイジング加工が施されたおしゃれな内装だ。この店舗、フレッシュネスバーガーの創業者である栗原幹雄氏が手掛けたことを知り、合点がいった。フレッシュネスバーガーのセンスのあるアナログ感覚がここにも受け継がれているようだ。

昔、栗原氏が千駄ヶ谷に作った「ワンズダイナー」という古き良き時代のアメリカ風のカフェを見に行ったことがあるが、モチーフとした国や時代は異なるものの、底流に流れる感覚は同じだ。

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まず「ナチュラルソーダ ミント」が運ばれてきた。飲んでみると、甘くない、ただのソーダ水だった。どうせならフルーツ系のソーダにすればよかったな。

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木製のピザボードに乗って、直径20センチほどの小ぶりなピザが登場。注文を受けてから生地を手で伸ばし、トッピングをのせて、500℃の窯で焼き上げる本格的なピザだ。

イタリア産小麦粉と天然酵母を使用した生地はもちもちとして食べごたえはあるが、どういうわけか、これぞピザ専門店の味、という感じはしない。すかいらーくグループの「グラッチェガーデンズ」というピザ食べ放題のファミレスがあるが、そこと同じくらいの味だ。ひょっとすると、スーパーのヤオコーのパン屋で売られているピザに負けてるかもしれない。

ワンコインピザと言われるとすごい安い気がするのは、宅配のピザが高すぎるからで、サイゼリヤの「マルゲリータピザ」は399円だから、今さら驚くこともないだろう。それだけにこの金額で本格的なピザの味が味わえるかどうかがポイントとなるが、マルゲリータを食べた限り、微妙なところだ。量的にも夕食とするには満腹感はなく、これじゃまた夜食を食べることになり、二重の出費だ。

ピザを食べ終える頃には店内も混み合ってきて、4人掛けのテーブルに居座るのも憚られた。

外へ出ると、風は冷たく、この日の東京は寒かった。そしてオレの懐はもっと寒かった。

人は空手で生まれ、空手で死んでいくだけさ。

そんな言葉をかみしめながら、夜の高円寺を無意味に徘徊するルチャであった。

2013年12月 7日 (土)

雪ノ下のぶ厚いパンケーキ

最近いろんなお店を回っていると、フライングタイガーコペンハーゲンやASOKOやMONKI(モンキ)といい、関西1号店で人気を博し、東京に進出してくるケースが多いようだ。出店コストの問題もあるのかもしれないが、何かそこに理由があるのだろうか。

そしてまた去る11月1日に、大阪で人気沸騰のパンケーキ・かき氷店「雪ノ下」が銀座に都内1号店を出したというではないか。大阪の本店は、完全予約制で2週間先まで予約が埋まっているらしい。

オレは早速、平日11時の開店に合わせて、銀座メルサと銀座YOMIKOビルの間の道を昭和通り方面に向かって歩いていった。昭和通りを越えると、すぐ左手に「雪ノ下」の看板があった。

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昭和通りを境に街の様相は一変し、えー、こんなところにこんなお店があったのー、と連れてくる当てのない女の子の反応を勝手に想像し、一人にやにやしながらビルを見上げた。

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反対から見ると、こんな感じにトマトのイラストが描かれているから、通り過ぎることもないだろう。

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店舗はビルの3Fだ。

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お店の中は左側のカウンター席と右側のビニールのかかったテラス席で16席ほどだ。休日は開店から混み合っているそうだが、平日の開店直後は狙い目のようで、並ばずに入ることができた。

オレはお店の人に促され、空いているテラス席の方に座った。

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席に着くと、メニューとともに鹿児島県の天然水だというお冷が出され、のっけからこのこだわりようである。

オレは散々迷った挙句、「国産林檎」(800円)のパンケーキと「グアテマラ」(550円)を注文した。ドリンクはセットで200円引きになるので1150円だ。

オーダー後に焼くため時間がかかるようなので、もう一度メニューをもらって眺めていると、隣に座ってきたおばちゃんがオレに話しかけてきた。

「何を頼みはったんですか?」

「これです」オレは国産林檎を指差した。

「えーっ、私も迷ったんだけど」

「何にしたんですか?」

「愛媛産レモンのやつ」

「ああ、いいですね」

「私ね、大阪からダンナの転勤で人形町に引っ越してきてね。ネット見てたらたまたま雪ノ下がこっちにできたの知って、本当はダンナと来た方がよかったのかもしれないけど、ダンナの都合に合わせてたら、いつになるかわからないじゃない。それで一人で来たのよ。人形町からここまでバスで100円で来れるのよ」

「は、はあ」

それからいろいろおばちゃんの個人情報を聞かされていると、グアテマラが運ばれてきた。

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スペシャルティコーヒーの専門店「堀口珈琲」の豆を使用している筋金入りのコーヒーだ。ガラスの器に入れているためか、あまり熱くない。ミルクはついてなく、砂糖は目の前にあったが、かき回すスプーンがなかったので、そのまま飲むことにした。それでも飲みやすく、美味しかった。

隣りのおばちゃんのところにかき氷が運ばれてきた。ふわっとしたかき氷ではなく、シャーベットのような感じだ。そうか、おばちゃん、パンケーキだけじゃなく、かき氷も注文してたのかぁ、上をいかれてしまったなあ、と恨めし気に「三ヶ日みかん氷」という名のかき氷を見つめていると、「よかったら、食べてください」と勧められた。しかし、さすがに見ず知らずの人の食べているものにスプーンを突っ込むのも気が引けて、遠慮した。

オーダーしてから20分以上経って、ようやくパンケーキが運ばれてきた。

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こ、これは・・・・。こんなぶ厚いパンケーキ、見たことない。パンケーキといえば薄っぺらいものだという常識を見事に覆した圧巻のボリュームだ。

ほぼ同時におばちゃんのパンケーキも運ばれてきた。

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ナイフを入れると、中にもごろごろとアップルパイが入っている。

さっきからおばちゃんが、その上にのっているクリームがサワークリームかどうか何度も聞いてくる。おばちゃんのパンケーキにはアイスクリームがのっかっているので、気になるのかもしれない。オレはサワークリームがどんなものかわからなかったが、ふつうの生クリームですよ、と答えた。

「人形町に行くことはある?」とおばちゃんが聞いてきた。

「ありますよ」偶然にもオレは来週、人形町に行くことになっていた。

「大きな声じゃ言えないなどね、人形町にも美味しいパンケーキを出す店があってね、ノーリザベーションズって店なんだけど、5時からしかやってないのよ」

おばちゃん声大きすぎやん、とツッコミを入れたかったが、オレはその言葉を飲み込んだ。

周りを見渡すと、店内はOLや学生など若い女子だらけになっていて、スーツを着たオレと子どもが成人したというおばちゃんはいつしか異物同士の連帯感のようなものが芽生え始めていたのだった。

それからおばちゃんは、人形町の美味しいお店をいくつか紹介してくれた。

ところが、おばちゃんは自分のパンケーキを食べ終えるやいなや、それじゃとやけに素っ気なく、こちらを一瞥することもなく、帰ってしまったのである。

しまった、おばちゃんとの話に夢中になって、よくよく味を吟味するのを忘れてたぞ。オレは最後の一切れを口に入れた。パン生地はもっちりしていて、アップルパイも入っていて甘い。なるほど、だからメイプルシロップがついていないんだ。う~む、やっぱりパンケーキにはメイプルシロップをどばっとかけて食べたいぜ。

これだけパンケーキのお店が多い中で後発で人気店となっただけあって、食材へのこだわりや志の高さは並々ならぬものがあって、若い女の子にはウケるだろうな、という感じだ。

しかし、こういう進化したパンケーキよりも、残念ながら閉店してしまった万惣のような昔ながらのホットケーキに惹かれるオレだった。

再び、「大阪で人気店になって、東京に進出するというパターン」に思いを寄せると、さっきの人形町のおばちゃんのように、大阪から転勤や出張や進学やらで上京した人たちによる絶大な口コミ効果が期待できるかもしれないな。関西発にすることで口コミで広まるパワーが倍増するに違いない。たぶん人形町のおばちゃんは今日のパンケーキとかき氷のことを10人以上には話すことだろう。

大阪のおばちゃん恐るべし。おばちゃんの印象が強すぎて、なんだかこじゃれたお店に来て、こじゃれたスイーツを食べた気がまったくしないルチャであった。

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