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2013年6月

2013年6月17日 (月)

喫茶YOUのとろふわオムライス

ガキの頃、明治・大正生まれの人のことを随分と大昔の人のように感じたものだが、平成生まれの平成育ちの若者にとって、オレたち昭和生まれは、きっと同じように大昔の人になっていると思うと、ちょっと複雑な気分だ。加えて、ここ数年続いている「昭和レトロブーム」でノスタルジックな駄菓子や歌謡曲やファッションが脚光を浴びてるもんだから、昭和生まれってだけで、ますます太古の人ってことになってるんじゃなかろうか。

ええい、こうなったら、こっちだって、その昭和レトロにどっぷりと浸かってやろうじゃねーの。

まあ、そんなわけで、今回は、創業40年の昭和を代表する喫茶店「喫茶YOU」にやってきました。

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新しくなった歌舞伎座のすぐ脇の通りにあって、多くの歌舞伎役者が通う喫茶店で、なんといっても故・中村勘三郎さんも愛した「オムライス」が超有名だ。

ランチのセットメニューがある11時半より前にお店に行くと、まだ行列はできていなかったが、一人だったため、1階の狭いカウンター席に通されてしまった。

反対側には2人掛けのテーブル席が3つ、4人掛けが1つあって、まだ満席にはなっていなかった。椅子に張られた深紅のビロードが昭和の香りをぷんぷんさせていて、できればそっち側にゆっくり座りたかったな、と思った。後で2階の方をのぞいて見たら、中央を囲むようにテーブル席があった。

店内はシニア層がほとんどで、12時を越えるとOLがどっと押し寄せてくるのだが、そんな客層のことなどおかまいなしに、店内は昔ながらの全席喫煙だ。

メニューを受け取ったオレは、迷わず「オムライス」と「珈琲」のランチセット1100円を注文した。

15分ほど待っただろうか、噂のオムライスが運ばれてきて、オレは思わず息を飲んだ。

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差し出された瞬間、きめ細かい美肌のオムライスがぷるぷる揺れているじゃないか。昭和の時代にタイムスリップしたこともあってか、クラスで1番人気の女子が走る体育の授業を思い出してしまった。いかん、いかん、我に返って再びオムライスを見つめる。

オムレツがケチャップライスを包んでいないぞ。あまりにもボリュームがあり、柔らかいため、ケチャップライスの上にのっかっている。

ホイップクリームを使用しているそのオムレツにスプーンで切れ目を入れると、中から半熟の卵がどろっと溢れ出る。

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スプーンですくって口の中に入れると、ふわっふわっのとろっとろっで、その食感に舌を巻く。

ケチャップライスの方は固めに炊かれていて、具がほとんど入っていない。

確かにこの半端ないふわふわ感は感動的であり、いい具合にライスと絡んでくるのだが、このオムライス、オムレツが主役で、ケチャップライスは脇役だ。これは好みの問題かもしれないが、オムライスは、やはりケチャップライスの方が主役であってほしい。

なぜだか福神漬がついてくるので、やや飽きのきた後半に福神漬を投入し、これはこれで悪くない。

あっという間に完食し、とろふわオムライスを体験したという満足感に浸りながら、食後のコーヒーを待つ。

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普段はマイルドな味のコーヒーばかり飲んでいるが、酸味のある濃いコーヒーもたまにはいい。ミルクの代わりについてきたホイップクリームを入れると、飲みやすくなる。

オレは昭和の空間で、緩やかに浸透していった昭和レトロブームとは一体何なのか、について思いを馳せていた。

昭和レトロブームとは、昭和30年代を中心とする時代を彷彿とさせるようなテーマパーク、映画、飲食店、復刻版商品などが流行した現象らしく、1990年代頃から現在まで続いているそうだ。

景気の閉塞感、東日本大震災、年金問題などによる将来の不安感から未来に夢を持てなくなってしまい、その結果、活気に満ち溢れていたあの頃はよかった、という懐古趣味に陥っているのではないか。

それはTV番組にも反映されていて、昔を懐かしむ安易な番組が増えている。番組制作にお金をかけずに、そこそこ視聴率が取れるものを垂れ流している作り手側の問題もあるかもしれない。

無自覚なまま、こうした懐古趣味に浸っているとしたら、これはちょっと危険な兆候かもしれないな。昔はよかったという発想からは何も生まれやしない。

昭和レトロに癒されつつ、新しいものへの好奇心も忘れず、バランスよくやりたいもんだな、と思う今日この頃のルチャであった。

2013年6月10日 (月)

吉祥寺カフェゼノンで空気を変えるを考えた

久方ぶりの株価上昇に日本が湧いたのも束の間、今度は株価急落によりアベノミクスの行方に暗雲立ち込めているが、先日某新聞社の記者の講演を聴く機会があって、アベノミクスを壮大なバクチだと論じる一方で、世の中の空気を一変させた点は評価に値するってんで、オレはなぜだか“空気を変える”という言葉にはっとさせられたのだった。

家庭も職場も学校も、閉塞感に包まれながら過ごしている人が多いのではないだろうか。オレもまあその一人だ。空気を変える。そうだ、確かに今一番必要なことは空気を変えることかもしれん。しかし、どうやって空気って変えるんだ?

例えば、冷え切った夫婦関係の人に空気を変えろって言ったところで、即座に無理だな、って答えが返ってきそうだ。それができないから冷え切ってるんだ、って堂々巡りしそうだ。

まあ、そんなわけで、ちょっとだけでも空気を変えるきっかけになればと、オレは漫画雑誌のような風変りなカフェを目指したのであった。

そのカフェは吉祥寺から中央線高架下を西荻窪方面へずんずん歩いていくと突如現れる。

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CAFE ZENON(カフェゼノン)は、カフェの形をした“空間の漫画雑誌”という、なんだかめんどくせーコンセプトだ。

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吉祥寺在住の漫画家は多いそうで、「キャッツ・アイ」「シティーハンター」の北条司氏、「北斗の拳」の原哲夫氏、「よろしくメカドッグ」の次原隆二氏らの漫画の世界観を具現化したカフェらしく、店内には漫画とアートが融合した空間が随所に見られる。

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恐らく等身大のケンシロウのオブジェとその横には絵画が並んで、面白いコントラストだ。

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漫画雑誌を積み上げデコレーションされたシャンデリアが一際目を引く。

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柱には漫画のシルエットが描かれている。

オープンしてからすでに4年目を迎え、新しい情報発信に欠ける感はあるが、繁華街の喧騒から逃れるような隠れ家的なカフェとしてはなかなかいい。店内は吉祥寺最大級の広いスペースで、天井も高く、木のテーブル席の他にソファ席もあり、ゆったりとくつろげる。二階にも密談できそうなソファ席がある。

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PCも4台あり、無料でインターネットが利用できる。

食事のメニューもあったが、夕方の中途半端な時間だったので、カフェラテ(580円)を注文することにした。オレは“空気を変える”ために、ラテアートを頼むことにし、見本を載せたアルバムを見せてもらい、こいつを選んだ。じゃーん。

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いい年してなんだって言われそうだが、空気を変えるためだから仕方ない。

なんだか飲むのがもったいないくらい見事なラテアートだが、砂糖を入れないと飲めないオレは砂糖を入れると、ためらいながらトトロをかき回したのだった。

オレはカフェラテを飲みながら、自己を取り巻く閉塞した空気を変えるにはどうしたらいいかについて考えてみた。

空気が変わるためには、物事が好転するか、もしくは好転するかのような期待感が不可欠だろう。つまりは前に進まなければ始まらないのだが、そのとき目の前には2つの道がある。

問題解決の道と機会伸長の道。

物事を進めるとき、問題を発見し、それを改善していくか、いいところに目をつけ、そこを伸ばしていくか、大別するとどちらかのケースだ。

特に組織の中では、状況が悪くなればなるほど、あそこが悪い、ここが悪い、あれを直せ、これを直せ、と言われ、問題解決の道を突き進み、どんどん萎んでいくような気がしてならない。確かに改善でよくなった人や企業はあるのかもしれないが、多くはダメなところって、なかなか変えられず、益々空気が悪くなったりする。

少々ダメな部分には目をつむり、いいところに光を当てる。チャンスや長所を伸ばす方に力点を置いた方が空気って変わるんじゃないか。闇雲に人をほめるってことじゃなく、いいと思ったところを引き上げる。空気を変える特効薬は長所を照らす力と言えるかもしれない。

勝手にそんな結論に至ったところで、オレは尿意を催し、トイレへ向かった。

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こ、これは。漫画の吹き出しがこんなところに描かれている。

「おおっ!!なんと見事な一物じゃあ!!」という吹き出しに吹き出した後で、女子トイレの方には一体なんて書かれているのか、覗きたい衝動を必死にこらえるルチャであった。

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