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2014年1月27日 (月)

長すぎる小金井街道ロールケーキ

以前、某コンサル会社が運営するセミナーで、初対面の人を含む5、6人のグループに分かれ、あるテーマについて話し合うことになったのだが、最初に自己紹介とともにマイブームを言わされるハメになった。

おいおいこんな堅苦しい席でオレのマイブームを言わなきゃなんないのか、と焦ったが、しかしこれが意外と盛り上がり、相手のパーソナリティーに対する理解や親近感が一気に増し、コンサルの思惑通り、その後の議論がスムーズに進んだのである。

なるほど、これは合コンのときに使えるな、なんてもう10年以上も合コンにお呼びがかからないのに、会合の間中、そんなことをにんまりと考えていたのだった。

ところで、今のオレのマイブームは何だろう。

そうだ、ロールケーキだ。世の中的にはパンケーキがブームなのかもしれないが、ロールケーキの方が地域に密着した個性的なものが多く、楽しめる。

そんなわけで、前回に続いてまたまたロールケーキを紹介するぜっての。

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どうしても食べてみたいロールケーキは、小金井公園近くの小金井街道沿いのゲオの隣りにある「パティスリー ドゥネル」という洋菓子店にある。

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フランス、ドイツ、オーストリアで6年間修行したパティシエが作る、ケーキ、焼き菓子、パン、コンフィチュール、アイスクリームなど、品揃えも豊富だ。

店内にはイートインコーナーもあり、有機栽培コーヒー、有機栽培紅茶が1杯180円で飲める。

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色鮮やかなマカロンがかわいい。

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外国の古書を模した箱に入った焼き菓子もオシャレだ。

しかしオレが今日買いに来たのは「小金井街道ロールケーキ」(2500円)だ。前もって電話で予約しておいたので、すぐに持ち帰ることができた。

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な、なんと長さ50cmもあるぞ。いろいろなフルーツが乗っかっていて、大勢で取り分けて食べるのも楽しい。これはもうネーミングと見た目の楽しさだけで、充分に堪能できる。それでロールケーキの断面の写真を撮るのも忘れてしまったほどだ。

スポンジの中心の生クリームには、真ん中に甘酸っぱいラズベリーが入っていて、美味しい。

あなたのマイブームは何ですか?

そう問われて、どんなことでもいいから即答できるものがあった方がハッピーになれるかもね、と長い長いロールケーキをひたすら食べ続けるルチャであった。

2014年1月11日 (土)

真っ赤な武蔵国府ロール

正月休み、何もやることのないオレは、TSUTAYAで半沢直樹のDVDをまとめて借りて、ぶっ通しで見ることにした。最終回の平均視聴率が42.2%をたたき出しただけあって、なかなか見応えのあるドラマだったが、最後の大どんでん返しに完全にしらけてしまい、1話からずっと見ていたこの時間を返してくれ、という気持ちになった。

今さら説明するまでもないが、このドラマは、銀行員である半沢直樹が、銀行によって自殺に追い込まれた町工場の父の敵討ちと、銀行にはびこった不正にやられたらやり返す倍返しで報復するというストーリーだ。

組織の中で幾度となく煮え湯を飲まされているオレたちサラリーマンにとっては、倍返ししていく半沢直樹の姿に溜飲が下がる思いで、倍返しは黄門様の印籠のようなものなのだ。そして、最終回ではぎりぎりのところまで追い込まれながらも、大逆転の100倍返しを果たしたのだが、その直後、まさかの大どんでん返しである。ちょ、ちょっと待ってくれ。オレたちは半沢直樹が倍返しし、そのカタルシスを得るためにこのドラマを見てたんじゃないか。そのカタルシスが雲散霧消してしまっては、見ている意味がまったくないじゃないか。

大企業の組織とはそんなに甘いものじゃないんだよ、というリアリティーを持ち出すのならば、それまでの(特に最終回の)リアリティーを欠いたお粗末な展開のオンパレードはどうしてくれよう。TVのご都合主義の筋運びに目をつむってきたのは、それもこれも倍返しのカタルシスを味わうためだったのだ。これじゃあ、印籠をかざし一件落着と思いきや、裏で悪代官と将軍が通じていて、黄門様まさかの島流しである。

まあ、そんなわけで、正月早々オレはすっきりしない気分になってしまい、こんなときは甘いものを目一杯食べて寝るしかない、と思った。

どうせならかねてから気になっていたスイーツを食べようと、府中の大国魂神社の隣にある明治元年創業の老舗「モナムール清風堂」へと向かった。

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1階にフランス菓子とカフェ、2階に北イタリアで修業を積んだというシェフが営むイタリアンレストランがある。

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このお店は「武蔵国府」の跡地にあり、大化の改新以降、奈良時代から平安時代の中頃にかけて、武蔵国を治めた役所が置かれた、なんだかとてもありがたい場所のようなのだ。そして、武蔵国府の国衙(こくが)の柱の跡が現在のお店のある場所で発見されたことに因んで、赤い柱をイメージした「武蔵国府ロール」が発売されたのだった。

オレはお目当ての武蔵国府ロール(1050円)を買うと、隣にある出雲大社の御同神である「大国魂神社」に初詣に行き、おみくじで「大吉」を引き当て、喜んだのも束の間、読んでみると、「願い事 叶いません」と書いてあり、やっぱりすっきりしない気分で、ロールケーキを自宅に持ち帰った。

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朱色のこのパッケージ、ありがたい感じがひしひしと伝わってくる。いっしょについているのはフリーズドライのイチゴのパウダーで、なんとこのパウダーをロールケーキの上にふりかけて食べるのだ。

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箱の中にもう1袋入っていたので、2袋分のパウダーをふりかけた。

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うーむ、なかなか均等にふりかけるのが難しく、ふりかけるとすぐに固まってしまい、紹介されていた写真のようにきれいにはならなかった。

人はふりかける行為が好きなんだな、とロールケーキにパウダーをふりかけながら、そう思った。

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黒糖を使用したスポンジの中には、冠位十二階で一番高貴な紫を表現した鹿児島産の紫芋のクリームが入っている。

ナイフで切って一口食べてみると、イチゴパウダーのすっぱさとロールケーキの甘さが絶妙で、美味しい。ロールケーキは甘すぎず、紫芋の中心にはバニラ風味の生クリームが入っていて、いい感じで甘さがミックスされている。

あっという間に一本食べてしまうと、オレは大満足だった。高貴で美味しく、遊び心さえある、このロールケーキは手土産にしても喜ばれること間違いなしだ。

半沢直樹の結末にすっきりしなかった気分も、このロールケーキのおかげで気分上々だった。コタツに体を突っ込んで寝そべると、今年の目標が「腹筋をバキバキにする」ことだったのを思い出し、ま、正月なんだし、いいよね、と今年も自分に甘いルチャであった。

2013年12月15日 (日)

ワンコインピザの「ピッツァ ナポレターノ カフェ」

先月、経団連が発表した大手企業の冬のボーナスは平均額82万2121円と前年の冬に比べ5.79%増え、バブル期以来の高い伸び率なんだそうな。そんなアベノミクスの恩恵を受けてるところなんて、どうせ一部の大手企業か、それに便乗する国家公務員くらいのもので、オレたち中小企業にゃ関係のないことだぜ、と思っていたが、それでも賞与の明細を受け取ったときには愕然とした。なんと大手企業の平均額よりも一ケタ、ケタが少なかったのである。

いくら業績が思わしくないとはいえ、何かの間違いじゃないか、と思ったが、何度見ても、一、十、百、千、万、5ケタしかなかった。ははーん、これは6ケタ目の数字があぶり出しになっておるんだな、下からライターであぶるとほれ、て、そんなわけねーだろ、と独りノリツッコミをしたところで、気持ちが晴れるわけではなかった。

賞与というより寸志と呼ぶべき金額を手にしたオレは、定時で会社を飛び出すと、新高円寺へと向かった。今のオレの懐具合にぴったりのお店があった。そう、それは500円で窯焼きのピザが食べられる「ピッツァ ナポレターノ カフェ」だ。今年の10月にオープンした、あの牛丼の吉野家ホールディングス傘下のピーターパンコモコが運営するナポリピッツァ専門店である。

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丸ノ内線新高円寺駅出入口の目の前にある。

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お店に入ると、すぐに窯が目に飛び込んでくる。外からもガラス越しに窯でピザを焼く様子が見えるようになっている。

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まず、カウンターで注文するようだ。手書き風のかわいいメニューで選ぶ。

ピザは全部で8種類あり、そのうち4種類が500円、その他は650円、700円という価格帯だ。ピザの他にも、生のトマトやオニオンなどを丸ごと窯で焼いたサイドメニュー、生のフルーツを絞って作ったソーダなどのドリンクもある。

オレは看板メニューである「マルゲリータ」(500円)と「ナチュラルソーダ ミント」(340円)を注文した。

カウンターと4人掛けのテーブル席があったが、店内は空いていたのでテーブル席の方に座った。

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店内はイタリアの街角にあるカフェをイメージさせ、長年使い込まれたようなエイジング加工が施されたおしゃれな内装だ。この店舗、フレッシュネスバーガーの創業者である栗原幹雄氏が手掛けたことを知り、合点がいった。フレッシュネスバーガーのセンスのあるアナログ感覚がここにも受け継がれているようだ。

昔、栗原氏が千駄ヶ谷に作った「ワンズダイナー」という古き良き時代のアメリカ風のカフェを見に行ったことがあるが、モチーフとした国や時代は異なるものの、底流に流れる感覚は同じだ。

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まず「ナチュラルソーダ ミント」が運ばれてきた。飲んでみると、甘くない、ただのソーダ水だった。どうせならフルーツ系のソーダにすればよかったな。

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木製のピザボードに乗って、直径20センチほどの小ぶりなピザが登場。注文を受けてから生地を手で伸ばし、トッピングをのせて、500℃の窯で焼き上げる本格的なピザだ。

イタリア産小麦粉と天然酵母を使用した生地はもちもちとして食べごたえはあるが、どういうわけか、これぞピザ専門店の味、という感じはしない。すかいらーくグループの「グラッチェガーデンズ」というピザ食べ放題のファミレスがあるが、そこと同じくらいの味だ。ひょっとすると、スーパーのヤオコーのパン屋で売られているピザに負けてるかもしれない。

ワンコインピザと言われるとすごい安い気がするのは、宅配のピザが高すぎるからで、サイゼリヤの「マルゲリータピザ」は399円だから、今さら驚くこともないだろう。それだけにこの金額で本格的なピザの味が味わえるかどうかがポイントとなるが、マルゲリータを食べた限り、微妙なところだ。量的にも夕食とするには満腹感はなく、これじゃまた夜食を食べることになり、二重の出費だ。

ピザを食べ終える頃には店内も混み合ってきて、4人掛けのテーブルに居座るのも憚られた。

外へ出ると、風は冷たく、この日の東京は寒かった。そしてオレの懐はもっと寒かった。

人は空手で生まれ、空手で死んでいくだけさ。

そんな言葉をかみしめながら、夜の高円寺を無意味に徘徊するルチャであった。

2013年12月 7日 (土)

雪ノ下のぶ厚いパンケーキ

最近いろんなお店を回っていると、フライングタイガーコペンハーゲンやASOKOやMONKI(モンキ)といい、関西1号店で人気を博し、東京に進出してくるケースが多いようだ。出店コストの問題もあるのかもしれないが、何かそこに理由があるのだろうか。

そしてまた去る11月1日に、大阪で人気沸騰のパンケーキ・かき氷店「雪ノ下」が銀座に都内1号店を出したというではないか。大阪の本店は、完全予約制で2週間先まで予約が埋まっているらしい。

オレは早速、平日11時の開店に合わせて、銀座メルサと銀座YOMIKOビルの間の道を昭和通り方面に向かって歩いていった。昭和通りを越えると、すぐ左手に「雪ノ下」の看板があった。

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昭和通りを境に街の様相は一変し、えー、こんなところにこんなお店があったのー、と連れてくる当てのない女の子の反応を勝手に想像し、一人にやにやしながらビルを見上げた。

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反対から見ると、こんな感じにトマトのイラストが描かれているから、通り過ぎることもないだろう。

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店舗はビルの3Fだ。

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お店の中は左側のカウンター席と右側のビニールのかかったテラス席で16席ほどだ。休日は開店から混み合っているそうだが、平日の開店直後は狙い目のようで、並ばずに入ることができた。

オレはお店の人に促され、空いているテラス席の方に座った。

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席に着くと、メニューとともに鹿児島県の天然水だというお冷が出され、のっけからこのこだわりようである。

オレは散々迷った挙句、「国産林檎」(800円)のパンケーキと「グアテマラ」(550円)を注文した。ドリンクはセットで200円引きになるので1150円だ。

オーダー後に焼くため時間がかかるようなので、もう一度メニューをもらって眺めていると、隣に座ってきたおばちゃんがオレに話しかけてきた。

「何を頼みはったんですか?」

「これです」オレは国産林檎を指差した。

「えーっ、私も迷ったんだけど」

「何にしたんですか?」

「愛媛産レモンのやつ」

「ああ、いいですね」

「私ね、大阪からダンナの転勤で人形町に引っ越してきてね。ネット見てたらたまたま雪ノ下がこっちにできたの知って、本当はダンナと来た方がよかったのかもしれないけど、ダンナの都合に合わせてたら、いつになるかわからないじゃない。それで一人で来たのよ。人形町からここまでバスで100円で来れるのよ」

「は、はあ」

それからいろいろおばちゃんの個人情報を聞かされていると、グアテマラが運ばれてきた。

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スペシャルティコーヒーの専門店「堀口珈琲」の豆を使用している筋金入りのコーヒーだ。ガラスの器に入れているためか、あまり熱くない。ミルクはついてなく、砂糖は目の前にあったが、かき回すスプーンがなかったので、そのまま飲むことにした。それでも飲みやすく、美味しかった。

隣りのおばちゃんのところにかき氷が運ばれてきた。ふわっとしたかき氷ではなく、シャーベットのような感じだ。そうか、おばちゃん、パンケーキだけじゃなく、かき氷も注文してたのかぁ、上をいかれてしまったなあ、と恨めし気に「三ヶ日みかん氷」という名のかき氷を見つめていると、「よかったら、食べてください」と勧められた。しかし、さすがに見ず知らずの人の食べているものにスプーンを突っ込むのも気が引けて、遠慮した。

オーダーしてから20分以上経って、ようやくパンケーキが運ばれてきた。

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こ、これは・・・・。こんなぶ厚いパンケーキ、見たことない。パンケーキといえば薄っぺらいものだという常識を見事に覆した圧巻のボリュームだ。

ほぼ同時におばちゃんのパンケーキも運ばれてきた。

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ナイフを入れると、中にもごろごろとアップルパイが入っている。

さっきからおばちゃんが、その上にのっているクリームがサワークリームかどうか何度も聞いてくる。おばちゃんのパンケーキにはアイスクリームがのっかっているので、気になるのかもしれない。オレはサワークリームがどんなものかわからなかったが、ふつうの生クリームですよ、と答えた。

「人形町に行くことはある?」とおばちゃんが聞いてきた。

「ありますよ」偶然にもオレは来週、人形町に行くことになっていた。

「大きな声じゃ言えないなどね、人形町にも美味しいパンケーキを出す店があってね、ノーリザベーションズって店なんだけど、5時からしかやってないのよ」

おばちゃん声大きすぎやん、とツッコミを入れたかったが、オレはその言葉を飲み込んだ。

周りを見渡すと、店内はOLや学生など若い女子だらけになっていて、スーツを着たオレと子どもが成人したというおばちゃんはいつしか異物同士の連帯感のようなものが芽生え始めていたのだった。

それからおばちゃんは、人形町の美味しいお店をいくつか紹介してくれた。

ところが、おばちゃんは自分のパンケーキを食べ終えるやいなや、それじゃとやけに素っ気なく、こちらを一瞥することもなく、帰ってしまったのである。

しまった、おばちゃんとの話に夢中になって、よくよく味を吟味するのを忘れてたぞ。オレは最後の一切れを口に入れた。パン生地はもっちりしていて、アップルパイも入っていて甘い。なるほど、だからメイプルシロップがついていないんだ。う~む、やっぱりパンケーキにはメイプルシロップをどばっとかけて食べたいぜ。

これだけパンケーキのお店が多い中で後発で人気店となっただけあって、食材へのこだわりや志の高さは並々ならぬものがあって、若い女の子にはウケるだろうな、という感じだ。

しかし、こういう進化したパンケーキよりも、残念ながら閉店してしまった万惣のような昔ながらのホットケーキに惹かれるオレだった。

再び、「大阪で人気店になって、東京に進出するというパターン」に思いを寄せると、さっきの人形町のおばちゃんのように、大阪から転勤や出張や進学やらで上京した人たちによる絶大な口コミ効果が期待できるかもしれないな。関西発にすることで口コミで広まるパワーが倍増するに違いない。たぶん人形町のおばちゃんは今日のパンケーキとかき氷のことを10人以上には話すことだろう。

大阪のおばちゃん恐るべし。おばちゃんの印象が強すぎて、なんだかこじゃれたお店に来て、こじゃれたスイーツを食べた気がまったくしないルチャであった。

2013年11月25日 (月)

マーチエキュート神田万世橋のプラットホーム

ある朝、JR中央線に揺られて車窓を眺めていると、御茶ノ水駅から神田駅へ向かう途中、上りと下りの線路にはさまれた空間に突如レストランのようなものが出現し、な、なんなんだ、あれは、と目を奪われた。

どうやらそこは旧万世橋駅のプラットホームで、駅や交通博物館の遺構を生かした商業施設「マーチエキュート神田万世橋」がオープンしたというのだった。

いつも通勤の際、あのプラットホームのレストランが目に入るのだが、あの中に入って見られる側になったらどんな気分だろう、と思った。

よーし、今日のランチはあそこで食べてやる。

JR秋葉原駅の電気街口から中央通りの方へ向かっていくと、すぐに赤レンガ造りの万世橋高架橋が見えてきた。

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目の前を流れる神田川を遊覧船が通過していく。

赤レンガ造りの万世橋高架橋をそのまま生かし、高架下とプラットホームに、飲食、雑貨、ファッションなどを扱う11店舗が入っている。

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カフェ・ベーカリー、雑貨、インテリア、ファッションを組み合わせた複合的なショップ「haluta」。長野県上田市で人気のライフスタイルショップで、北欧の家具や雑貨を多く扱っている。

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halutaにあったデンマークの「HAY」というブランドの商品。手の形をしたオブジェで、指輪をかけるという使い方もあるようだ。(2730円、3150円)

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「佇マイ」(タタズマイ)というイベントスペースでは、「ニッポン ノスタルジック モダン。」というテーマで商品が販売されていた。(12月8日まで)

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LIBRARYには万世橋駅のジオラマが飾られている。

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「フクモリ」は2009年、東神田にオープンした山形の食材を活かした“カフェ兼定食屋”の2号店。飲食の他にも「東」をコンセプトにした雑貨や食品を販売し、同施設の中ではhalutaとともに大きなスペースを占めている。

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こんなかわいい富士山のマグカップを発見。

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一旦外に出ると、サウスコリドーと呼ばれるゾーンに6店舗のこじんまりとしたお店が並んでいる。フランスおでんを看板メニューとする「ル・プチ神田」、チョコレートブーケなどのお菓子を販売する「NOAKE TOKYO」などの6店舗。

ざっと1Fのショップを見終えると、いよいよ旧万世橋駅のホーム部分に新設された「2013プラットホーム」へ上ることにした。

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「1935階段」と名づけられた階段は1935年に設置されたもので、2006年の交通博物館閉館前に期間限定で公開されて以来の公開だという。

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旧万世橋駅に貼られていた駅貼りポスターが展示されている。

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展望デッキまで行くと、電車が来るのを待って、激写。

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今度は「1912階段」を通って下へ降りる。こちらは1912年に作られた階段で、1943年に駅が休止してからは公にされてなく、70年ぶりの公開となるそうだ。100年前の階段をゆっくりと感慨深く踏みしめる。

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再びプラットホームまで上り、展望カフェ「N3331」へ。ここが毎朝、中央線の車窓から目にするカフェだ。

店内に入ると、いきなりレジで購入することになっていて、オレは看板メニューの「333ド1」というサンドイッチを注文したが、売切れだった。下のショップを回っているうちにお昼時をとうに過ぎていた。仕方なくご飯もので食べられる「玄米おにぎり」(500円)と「豚汁」(200円)を注文した。室内の部屋と奥のデッキのどちらでも座れたので、オレは奥のデッキを選んだ。

まさに中央線の上りと下りのレールにはさまれた異空間で、窓越しに間近で電車を見ることができる。

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う~ん、なんだか本当に100年前のような粗食になってしまったぞ。しかし、この玄米おにぎり、もちもちして美味しい。お塩をつけて食べると、さらに美味しさ倍増。豚汁の方は、あっさりとした味で、まあふつうだ。おっと、中央線が来たぞ。

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平日の昼下がり、全く並ばずに席に座れたので、ここはデートなどでさり気なく連れてくると、ポイント高いかもしれない。しかし、電車の中から目撃されてしまう可能性もあるので、浮気相手との利用は避けた方が賢明だろう。

歴史的価値のある遺構を残したこの商業施設、個性的で良質なショップ揃いで、大人が楽しめる場所になっている。ただ画一的で手垢のついたエキュートという名前はつけない方がよかったんじゃないか、と思うが。

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神田川に面する北側にはオープンデッキが設置されている。

万世橋に立って、オレはしばらく神田川を眺めた。長いこと東京にいるが、こうして万世橋に立ったのは初めてかもしれない。東京にはこういう橋がいくつもあるんだろうな。

そういえば、昔、「あずさ2号」で大ヒットを飛ばした狩人が「アメリカ橋」って曲を歌っていた。この歌詞の持つ違和感が面白い、と思っていたが、このことをずっと誰にも言えないままだった。

アメリカ橋って知ってますか
目黒と恵比寿の間にある
下を山手線轟々走る
鉄で出来た青い橋

恋心を歌う歌詞の中でこんなに克明に橋の説明をするのも珍しいんじゃなかろうか。位置と空間と音と素材と色が説明されている。

アメリカ橋って知ってますか~、万世橋に来たというのに、いつしかアメリカ橋を口ずさみながら、アキバの雑踏に消えるルチャであった。

2013年11月 3日 (日)

そうだASOKO、行こう。

オフィスで女の子たちがあまちゃんの話で盛り上がっていたが、なにしろあまちゃんを一度も見ていないので、加わろうにも加われず、今さら、じぇじぇじぇってどういう意味?なんて割って入ろうものなら、うざっ、と思われるだけなので、オレは黙ってその楽しそうな会話を聞いているよりなかった。

そういえば、半沢直樹も見逃してしまったし、このブログにしても1ヶ月近く滞っているし、随分と流行に乗り遅れてしまったぞ。

オレは昼食のタイミングで職場を抜け出すと、10月2日に表参道にオープンした北欧の低価格雑貨を扱う「フライング タイガー コペンハーゲン」へと向かった。

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店舗の前には警備員が物々しく立っており、近づいていくと、整理券がないと入れません、と言われた。午後1時を回っていたが、今、整理券を受け取ると、じぇじぇじぇ(使い方、間違ってません?)、入れるのが6時だというではないか。

オープンから1ヶ月経っているので、すんなり入れるだろうと高をくくっていたが、とんでもないことになってるぞ。

いくらこのオレが不良社員でも、さすがに6時までぶらぶらと待つわけにはいかない。そうだ、この子がだめなら、あの子でいいや、人間臨機応変にやるべきだ。

オレはすぐに本命を諦め、タイガーより5日前に明治通り沿いにオープンした雑貨店「ASOKO(アソコ)」へと向かった。100~500円の価格を中心としたオシャレ雑貨で人気を集める大阪発のショップだ。

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NHKの受信料払ってないけど、じぇじぇじぇ。いまだにこんな長蛇の列。誘導している女の子に尋ねると、整理券を受け取ると5時から入れ、列に並べば1時間くらいで入れるらしい。しかし、ここまで来て、どこも取材しないまま帰るわけにも行かず、オレは列に並ぶことにした。

いろいろな人の顔のイラストが描かれたファサードが、オシャレ感を醸し出している。

列は思ったより早く前に進み、結局20分程度でお店の中に入ることができた。1階と2階の2フロアだ。入口で、白い買い物かごを手渡される。

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白を基調とした店内はギャラリーのようで、真っ白い平台の棚が整然と並ぶ。平台には見本の商品が陳列され、下のストックボックスから商品を取り出す仕組みは素敵だ。

1階はインテリア雑貨、DIY商品、ホビー用品などが売られている。

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アロマキャンドルが充実している。

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こんなオシャレ風なかごもある。

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リボンの髪留め。

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壁面にも商品がぎっしり陳列。洋服やキーなどをかける動物フック。315円。

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他にはブルーライト50%カットのPCメガネや自転車なども売られていた。

2階へ上がって、広い、と思ったのは奥の壁一面に鏡をはってあるからで、折角オシャレ路線のお店づくりをしてるのに、こんなことはシークレットブーツと同じくらい恥ずかしい。

このフロアにはステーショナリーやキッチン商品などが売られている。

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こんなかわいいクリップが105円だ。

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プラスチック製のお皿が105円、210円。

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小さな両手鍋が315円。

平台の上にはプライスが書かれているだけで、あえて説明をしていない。ステショナリーなど、店員に聞かなければどんな商品なのかわからないような遊び心のある商品も多いが、使い勝手が悪そうで手が出ない。その上、平台の上の見本が乱れてしまって、ハンバーガーの形をしたメモパッドにいたっては中身がなく、何の商品かわからない状態だ。

まあ、この程度の商品ならダイソーにでも置いてそうなものばかりだが、周囲のお客さんを見ると、ダイソーでは間違いなくスルーしていたであろう商品をばんばん買い物かごに入れているではないか。地方大会では選択眼のよかった高校球児が甲子園大会に出た途端、とんでもないボール球に手を出すような感じだ。

入口で白い買い物かごを強制的に手渡されたのだが、1階のレジを通らなければ外に出られない導線になっていて、オシャレを気取っているが、こんなところに関西発の商魂たっぷりの仕掛けが施されていたとは、まさにじぇじぇじぇだ。

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結局、オレが買ったのはこのクリップ1個。(105円)

本命の女の子(タイガー)を諦めて、手っ取り早くつき合える子とつき合ってみたものの、何だか味気ない気分になって、本命への恋心がさらに激しく再燃するルチャであった。

2013年10月 5日 (土)

堂島ロールは本当に美味しいか

芸能人がTVで商品を紹介するときは仕込みがあるから、すんなり信用なんかしちゃいけないと思っているが、先日、渡辺直美がロールケーキで一躍名を馳せた「堂島ロール」が大好物で1本丸ごと食べるって話を聞いたとき、こりゃほんとに食べそうだな、と思った。いや、直美ちゃんなら、堂島ロールじゃなくてもどんなロールケーキでも1本食べそうだ。

ここ数年、マスコミで頻繁に取り上げられ、美味しいって評判の堂島ロール、果たして本当にそんなに美味しいのだろうか。

オレはそれを確かめるため、早速、東京駅から新幹線のグリーン車に乗って、大阪へと向かった、というのは嘘で、銀座三越の地下2階でも買えるようなので、歩いて買いに行った。

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昨年まで「モンシュシュ」という名前だったが、神戸の洋菓子メーカーのブランド名を使用したことで提訴され、結局「モンシェール」へと屋号を変更したらしい。

かつては物凄い行列があったそうだが、今じゃいつでも並ばずに買えるようだ。それでも買いに来るお客さんは絶え間なくいた。

百貨店の館内での写真撮影が難しそうだと感じていたオレは、真っ先に「堂島ロール」を注文し、1260円を支払い、その上でショーケースだけでもとスマホを向けた。すると、奥から押っ取り刀で飛び出してきた店員(※写真の子ではありません。)に刺々しい口調で注意を受けたのである。

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会計する前だったら、オレは買うのをやめていただろう。心中穏やかではなかったが、オレの堂島ロールはすでに箱の中に入れられて、オレはその堂島ロールを受け取るしかなかった。

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なんとか気を取り直して、自宅へと持ち帰った。

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おお、これが堂島ロールか。表面に白い粉砂糖がふってあるぞ。

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生クリームがハンパない量だ。生クリームとスポンジのアンバランス。アン、アン、アンバランス・・・・。オレは河合奈保子の「UNバランス」のイントロを歌いながら、清純だけどオッパイでかくて確かにアンバランスだったよなあ、と今さらながら感心しながら、堂島ロールを口に運んだ。

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スポンジは卵の風味がしっかり利いて、もちもちしていて、いつものロールケーキよりも食べごたえがある。ふわふわの生クリームはミルクの味がし、甘さが抑えられ、生クリームとスポンジのアンバランスというバランスを絶妙にとっている、見事な芸当だ。ショップのお姉ちゃんに叱られた後であんまりほめたくなかったが、うーむ、これは噂通り、うまい。確かにこれならば、一本丸々食べてしまったとしても不思議じゃない。

しかし、問題はリピートするかどうかだな。誰かが手土産で持ってきてくれれば、もちろん喜んで食べるが、わざわざまた自腹で買いに行くかどうかは微妙だ。それより甘さの利いたふつうのロールケーキでいいや、って感じだぜ。

アンバランスを発端に、さっきからロールケーキそっちのけで、YouTubeで昔の河合奈保子の映像を見まくってしまうルチャであった。

2013年9月23日 (月)

東京駅八重洲口「グランルーフ」オープン

地味であかぬけなかったはずのクラスメートが同窓会のとき、ここぞとばかりにめかし込んで、ビフォア―アフターみたいなその変貌に面食らうことがあるが、まあそんなような感じで東京駅の八重洲口が生まれ変わった。

9月20日、八重洲口の南北をつなぐ「グランルーフ」が完成し、その地下1階から3階に新たな商業ゾーンがオープンするちゅうんで、オープン当日、のぞいてきやした。

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船の帆をイメージしたという白い屋根の長さは230mもあるという。

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早速、2つの高層ビル「グラントウキョウノースタワー」と「グラントウキョウサウスタワー」をつなぐ「ペデストリアンデッキ」という名の長い歩行者デッキを渡ってみようと2階に上がると、これから女優の木村文乃らによるオープン式典が始まるらしく、報道関係者以外はシャットアウトされていた。係の人をつかまえて聞くと、一般の人は午後1時からじゃないと入れないという。おいおい、つい最近まで誰にも見向きもされなかったくせに随分とお高くとまってるじゃねーか。

仕方がないのですでにオープンしているという地下1階のレストラン街から見て回ることにした。

グランルーフには15店のお店ができるそうだが、そのうちの10店舗はこの地下1階に集中していた。

よくよく見ると、肉ゾーンと魚ゾーンに5店舗ずつ分かれている。

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肉ゾーンには、名古屋のみそかつで有名な「矢場とん」があって、嬉しい。

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仙台名物の「伊達の牛たん本舗」も出店。

他には人気ラーメン店「どうとんぼり神座(かむくら)」が展開する新しい飲茶スタイルのお店「神座飲茶樓」、すき焼きで有名な「浅草今半」、鶏の様々な部位をいろいろな調理方法で提供する「鳥元」があった。

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魚ゾーンの方を見ると、「天ぷら 天喜代」のこのそそり立つ天丼、すげえ。「大江戸天丼」(1500円)だと。

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フロアで真っ先に長い行列ができたのは、この「築地寿司清」だ。明治22年から120余年続く江戸前寿司の老舗のようだ。

他には山形郷土料理と地酒で人気の「山形酒菜一」、築地の老舗「築地 味の浜藤 醍醐味」などがある。

ちょうど昼食時になってきて、2階のデッキに入れるまで時間もあったので、オレはこのフロアのどこかで食べることにした。いつもはとんかつや牛丼などの肉系のランチを食べることが多いが、今日はなんだかヘルシーなものを食べたい気分だった。

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それでオレは、築地直送の魚貝を使ったイタリア料理が食べられるという「ヴィットリオ ポモドーロ ツキジ」を選んだ。

行列に並んで待つこと15分、カウンター席に通された。店内はわさわさして狭苦しく感じて落ち着かなかったが、まあオープン初日だから仕方ないだろう。

オレはランチメニューの中から「赤海老と茸のペペロンチーノ」(1260円)を注文した。

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ボウルの中にたっぷりと入ったサラダが運ばれてきた。普段ランチでこんなにサラダを食べることもないので、しみじみとヘルシーだなあ、と感じつつ、食べた。

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やがて、エビがふんだんに乗ったペペロンチーノがお出ましだ。真ん中に乗ったエビを食べると、甘いのなんの、さすが産地直送だ。そして、小さいエビもプリプリして美味しい。そうか、オレはエビはそんなに好きじゃないと思い込んでいたが、それはいつも鮮度の落ちたエビを食べていたからなのだ。鮮度のいいエビって、こんなに美味しいんだ。ペペロンチーノの方もふつうに美味しかったが、まあここは新鮮な魚介につきるだろう。

時計を見ると、まだ時間があったので、プラス200円でコーヒーをセットにしてもらった。

コーヒーをすすっていると、入口から忙しなくテレビ局のカメラが入ってきた。そして、何の断りもなく、オレの真横に座っている女性を撮り始めた。彼女はちょうどパスタを食べているところだった。結構近い距離からアップで撮って、取り終えるとお礼も言わずに奥の席へと移動していった。

何てやつらだ。自分たちは何か偉いとでも思っているのだろうか。人が食事をしている最中にいきなり顔にカメラを近づけて、失礼ではないか。撮ってやってるとでも思っているのだろうか。

彼らはわっと来て、わっといなくなった。結局、絵が撮れればなんだっていいんだな。店内にはグラッチェ、グラッチェという店員の言葉が常時飛び交っていたが、こういう非常時にお客さんに声をかけてフォローしてあげられたらもっとよかったんだけどね。

1時には少し早かったが、地上に出ると、すでに2階へのエスカレーターにじゃんじゃん人を通していた。

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長さ約230m、幅最大9mのペデストリアンデッキをゆっくりと歩いてみる。

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壁面の一部は緑化され、季節によってはドライミストが噴射されるらしい。

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ICTゾーンと呼ばれるこのフロアには、iphone発売で巻き返しを図るドコモショップやモバイルアクセサリー専門店に加え、ドコモの先進の通信サービスが体感できる「ドコモM2Mスクエア」がある。

グラントウキョウサウスタワーとグラントウキョウノースタワーをつなぐ巨大な歩行者デッキを歩きながら、なんだろうここは、と思った。オフィスの入ったサウスタワーと大丸のあるノースタワーを行き来する人なんて、そもそもいないじゃないか。ここを橋渡しすることによる利便性はないに等しい。とすると、ここはドコモに用がない限り、来ることないじゃん。

気を取り直して、残りのお店を見ることにした。

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健康と美容にいい、良質のオリーブオイルに注目したヘルシーレストラン「ウォルプタス オリーブオイル ダイニング トーキョー」。

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3階には、茶懐石をフランス料理にアレンジしたコース料理を提供する「ふれんち茶懐石 京都 福寿園茶寮」。ちらっと表にあったメニューをのぞくと、ランチのコースが4200円、6300円の2種類で、とてもじゃないが手が出ない。

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1階には、老舗料亭の「竹若」が手掛ける「東京 米 BARU 竹若」。米へのこだわりをバルスタイルでというコンセプトのようだが、お弁当を売ったり、海鮮丼を食べさせたり、お酒が飲めたりと欲張りすぎて、どんなお店かよくわからなかった。

神戸のワッフルケーキ専門店「R.L(エール・エル ワッフルカフェ)は一足早くオープンして苦戦しているように見えたが、施設全体がオープンしたことで客足も伸びるだろう。

そういえば、ちょっと前までここに靴磨きのおじさんがいて、昔はここから品川まで見えたんだよ、なんて言っていたが、ここのところ靴磨きの人たちを見かけない。小奇麗になった東京駅にふさわしくないと追いやられたのかもしれないな。

一通り回って、サラリーマンの懐に優しいお店は一軒もなかったようだ。幼馴染のあの子じゃないけど、あかぬければあかぬけるほど、遠くへ行ってしまうんだよなあ、とため息まじりのルチャであった。

2013年9月20日 (金)

「CUTE CUBE HARAJUKU」はかわいいか

東京五輪の開催が決定したところで別段何の感慨もないが、五輪招致のプレゼンターの中でパラリンピック陸上女子の佐藤真海選手のプレゼンは心を動かされた。泥水に咲く蓮の花じゃないけれど、薄汚れちまった大人たちの中にあって、純真無垢でひたむきで、はっとさせられた。

しかし、それもこれもかわいいから、そう思うんであって、やっぱりかわいいって得だ。今や何をやってもダメダメな日本にとっては、かわいい以外に世界に発信できるカルチャーはないのかもしれない。

そんなわけで、東京五輪の決定とほぼ時を同じくして、原宿・竹下通りの真ん中に、かわいいを詰め込んだ商業施設「CUTE CUBE HARAJUKU(キュートキューブ・ハラジュク)」がオープンしたっちゅうので、のぞいてきたぜ。

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三連休明けの平日の昼下がりだというのに、竹下通りはけっこうな賑わいだ。

施設は地上3階、地下1階にアパレル、アクセサリー、雑貨、スイーツ、グルメなど10店舗が入っている。

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1階のエントランスと3階のテラスには、きゃりーぱみゅぱみゅのPVやライブの美術を手掛ける増田セバスチャンによるオブジェが設置されている。3階のテラスにあるカラフルな球とキューブがたくさんついた巨大なタコのようなオブジェは間近で見ることができず、もったいない。

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1階の「CANDY・A・GO・GO」。カラフルなキャンディーやグミなどのお菓子の量り売りのお店だ。しかし、この手のお店は意外と高くつくことは多くの人が経験済みだろう。

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WEBストア「ATOMICBOXX(アトミックボックス)」がリアル店舗になって登場し、WEBを使った遊べる機能が満載・・・ということを後から知ったが、そんな試みがあったとは、店内に入っても全く気づかなかった。

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「sanrio vivitix HARAJUKU(サンリオ・ヴィヴィティックス・ハラジュク)」。サンリオ初のティーン向けアンテナショップだそうだ。

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キティちゃんのロリポップキャンディー(400円)がかわいい。

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「OSEWAYA(オセワヤ)」というアクセサリーショップ。ピアス、イヤカフ、シュシュなどが所狭しと売られている。

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「ASOBI STATION(アソビステーション)」という期間限定ストア。「Zipper」などの青文字系雑誌の読モがプロデュースした商品を販売中。

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1階と地下1階にある「MONKI(モンキ)」はH&M傘下の女性向けブランドで、2006年にスウェーデンで生まれ、ヨーロッパを中心に世界で65店舗展開しているが、日本では大阪に続き、2店目となる。

秋物ということもあるが、シックな色使いで、ヨーロッパじゃティーンズが着ているのかもしれないが、成熟していない日本の10代じゃ着こなせないんじゃないか。もう少し上の年代じゃないと受け入れられないような気がするが。

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「かわいい!」ようやく聞いた女子高生の言葉に足を止めると、モンキのキャラクターのクッションがあった。オレにはどこがかわいいのかさっぱりわからない、むしろオレの方がかわいくないかい?ほんとにこれがかわいいって言うんなら、suumo(スーモ)だってかわいいって言えよ。

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2階は新品・中古ウェアの「スピンズ」の大型店舗が独占。男性と女性でフロアが分かれている。洋服、靴、オモチャなどがヴィレヴァンのように雑多に陳列されている。

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こんなんも置いてあったが、今一つかわいい商品は発見できず。

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時間帯もあるが、3階は閑散としていた。「Dessert Collection」ではデザート食べ放題で大人1480円(税込)。

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「創作オムライス ポムの樹」っていうのもある。

一通り回って、結局一番人気があったのは、1階の一角にあった、どこにでもある「サーティワンアイスクリーム」で、そこだけ行列をなしていた。

オレはシノラーや6%DOKIDOKIやきゃりーぱみゅぱみゅのような世界観の商品がもっと見られると思っていたが、イメージが違っていた。かわいいカルチャーの発信拠点というフレコミだったが、そんなにかわいいものは集まっていなかった。関東初出店や新しい販売の試みよりも素直に10代の女の子がかわいいって言える商品を一堂に集めた方がよかったんじゃないか。

オープン直後は行列ができたようだが、施設内はほとんど混んでいなく、竹下通りを歩いている人もけっこう素通りしていく人が多かった。つまりは原宿に来る10代の女の子のかわいいっていうアンテナにあまり引っかからなかったんじゃなかろうか。

なんだろう、この気持ち・・・。合コンで幹事役の女の子にめっちゃかわいい子が来るからって言われて、すんごい期待に胸膨らませて行ったら、ぱっとしない幹事の女の子とどっこいどっこいだったときの落胆に似ている。

手ぶらで帰るのもなんなんで、さっきの量り売りのお店で、ちゃっかりかわいいラムネを買っちゃいました。(945円)

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このクマのラムネ、かわいい女の子にプレゼントして、かわいい笑顔が見れたらどんなにいいだろう、中秋の名月にそんなことを妄想しながら一人がりがりとかじるルチャであった。

2013年8月31日 (土)

丸善の早矢仕ライス

活字離れと言われる一方で、やたらとでかい書店をよく見かけるが、あれはどうも性に合わない。たまたま立ち寄った書店で思いもよらぬ本と出会い、買ってしまうことがあるが、小さな書店の方がその確率は高いような気がする。

大型書店でも人の許容範囲を越えていない、日本橋の丸善あたりが、安心して見て回れる。

そんなわけで、ちょくちょく日本橋の丸善で本を物色するのだが、その度に店内に掲示された“早矢仕ライス”のポスターが気になるのである。

それによると、早矢仕ライスを生み出したのは、丸善の創業者・早矢仕有的(はやしゆうてき)とあり、そのハヤシライスが3Fの「MARUZEN cafe」で食べられるというではないか。

そういえば、もう長いことハヤシライスを食べていないぞ。よし、今日こそは元祖ハヤシライスとやらを食べてやろうじゃねーの。

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日本橋高島屋の前にある丸善に到着。混むといけないから、11時すぎの早めしだ。

今日は本には目もくれず、エスカレーターで3Fへまっしぐら。

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この時間帯、さすがに店内は空いていて、どこでも好きなところへ座れた。

メニューを受け取ったオレは、迷わず定番の「ポーク早矢仕ライス」(1000円)とドリンクセット(+350円)のコーヒーを注文した。ドリンクセットはコーヒー、紅茶、オレンジジュース、グレープフルーツジュースの中から選べる。

すぐにサラダが、次いで早矢仕ライスが名前のごとく矢のように早く運ばれてきた。

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同時に早矢仕ライスの由来が書かれたハガキサイズのチラシとしおりを渡された。

そこには、「丸善は福沢諭吉の門下生であった早矢仕有的により、明治2年(1869年)に商社として誕生しました。」とある。そして、「丸善の百年史には、『幕末か明治の初年のことであろう。友人が訪問すると、有的は有り合わせの肉類や野菜類をゴッタ煮にして、飯を添えて饗応するのが常であった。そこから人々はこの料理を≪早矢仕ライス≫といい、ついにレストランのメニューにまで書かれるようになった。』という一節があります。」と紹介している。

ハヤシライスの発祥の語源については、他にも横浜で開業した洋食店「上野精養軒」の料理長林氏が考案したという説もあり、どうやら真偽のほどはよくわからないようである。

だが、今日のところは、これぞ元祖ハヤシライスと思って味わった方がいいに決まってる。

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長いスプーンでデミグラスソースをすくって、一口。あま~い。その甘さの後にほんのりと酸っぱさが追いかけてきて、ああこれがハヤシライスだと実感する。具の方は濃いソースの中に溶け込んでいるのか、マッシュルームくらいしか見当たらない。

しかし何か物足りない。アシュフォードのお皿にのっかり、西洋風然とした佇まいのせいか、そこには小学校の頃さんざん食べたハヤシライスの郷愁は込み上げて来なかった。

ハヤシライスはいつから洋食屋の一品としてお高くとまるようになったんだろう。ガキの頃、ときどき食卓に上がってきたのは、カレーばかりじゃあきるから、その代役のハヤシライスだったような記憶がある。

当時のオレにとって、カレーライスがピンク・レディーだとすれば、ハヤシライスはキャッツ・アイみたいなもんだった。こんなわかりづらいたとえ、誰がわかると言うのだろう。

キャッツ・アイは、ピンク・レディーの二番煎じなんだが、ピンク・レディーが「ペッパー警部」で一気に国民的アイドルに登りつめたことで、以後お色気路線を放棄せざるを得なくなり、そのピンク・レディーが手を出せないお色気要素に特化して売り出されたアイドル・デュオなのである。まさに弱者のランチェスター戦略だ。

しかし、そんなランチャスター戦略を持ってしても、世間には通用せず、デビュー当時にパンチラのインパクトはあったものの、その後いつの間にか姿を消してしまったのだ。だから、ピンク・レディーといえば、誰だってミーとケイくらいはわかるが、キャッツ・アイといえば、ノンとナナと答えられる人はほとんどいないのである。

オレは、ここで、キャッツ・アイのデビューシングルの「アバンチュール」を歌いたかったが、サビの部分さえ思い出せず、歌えなかった。

キャッツ・アイが大衆に支持されなかったように、ハヤシライスも結局は家庭に根づかず、洋食屋の片隅にとどまるしかなかったのだろう。

蛇足だが、キャッツ・アイの正式名称は、キャッツ★アイで、名前に星印を使って許されるのは、つのだ☆ひろとキャッツ★アイくらいだろう。

なんだかよくわからない話になってしまったが、このハヤシライス、美味しかったけど、陽の当たらないメニューだからこそのパンチに欠けていた気がする。

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食後のコーヒーを飲みながら、もう一度メニューを見る。

このマルゼンカフェは、ポーク早矢仕ライス、ビーフプレミアム早矢仕ライス、早矢仕オムライスの他に、ワッフル、あんみつ、ケーキなどのスイーツも豊富だ。

むむ、書籍とのコラボレーションデザートなるものがある。その名も「檸檬」。言わずと知れた梶井基次郎の「檸檬」とのコラボだ。中身をくりぬいたレモンの皮に、レモンムースが詰まっているようだ。

メニューにはあまりにも有名な小説「檸檬」の一節が添えられている。

「丸善の棚へ黄金色に輝く恐ろしい爆弾を仕掛て来た奇怪な悪寒が私で、もう十分後にはあの丸善が美術の棚を中心として大爆発をするのだったらどんなにおもしろいだろう。」

作中の丸善は、ここじゃなく京都にある丸善のようだが、この文学的なスイーツはいいかも。スイーツ好きの女の子をつれて行ったら喜ばれることうけあいだが、くれぐれも梶井基次郎ってだれ?って言うような女の子を誘わないように注意が必要だ。

さすがに12時を越えると、奥行きのある店内もほぼ埋まり、場所柄、白髪の知的な年配層が目立つ。書店の中のカフェで、料金的にもやや高めなので、客層が選別されていて、ここにいればこんなオレでも少しは知的に見えるかもしれんな。

しかし頭の中では、週刊現代のまだ開けていない中島知子の袋とじが気になってしかたがない痴的なルチャであった。

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